ターナープロセスでは電気化学をベースとした水処理技術の開発から商品化まで行なっております。
開発した技術は水処理の新方式として確立し、日本国内および外国において特許登録しています。
また、これらの技術以外にも水処理の新方式確立に向けて日々研究開発に取り組んでいます。
容器とコンセントがあれば水のpHを変えることができます。添加剤を加えません。
水に通電する電気量(通電電流×通電時間)を変えることによって、正確に目標とするpHへ変化させることができます。以下は水道水を使ってpHを変化させた実験結果です。
(水道水のpHは地域や季節によって変動しますが、おおよそpH7.0~8.0です)
液体の中にイオン吸着電極を配置して電気を流すことによって、液体中のイオンを除去します。
弊社の方式は、イオン吸着電極を用いた新しいイオン除去方法です。 例えば水道水を本方式によって処理すると、水道水の中に入っているイオンを取り除いて純水※を生成することも可能です。
また、硬水を本方式によって処理すると、硬水を軟水にすることも可能です。もちろん、処理対象は水や水溶液だけではなく有機溶剤への使用も可能で、有機溶媒中に含まれているイオンを除去することも可能です。
※本方式の場合、正確には脱イオン水といいます。
※イオン以外の不純物除去には濾過フィルタ等が必要となります。
本方式は、イオン吸着電極へ吸着させたイオンを液体へ放出することも可能です。
液体中のイオンを除去する(=電極へイオンを吸着させる)動作の反対の動作をさせる、すなわち、イオンを除去するときと反対の電圧を印加することによって、電極に吸着したイオンを液体中へ放出させることが可能となります。
これによって、液体中のイオン濃度を任意に増加させたり、液体中に存在していない新たなイオンを液体中へ添加させるといった使い方もできます。
使用時間にともなってイオン除去能力は衰退します。
つまり、使用した分だけ電極にはイオンが吸着していくため、最後は電極にイオンを吸着できる部分がなくなってしまいます。 そのため 適時、再生処理が必要となります。 この再生処理は、従来の純水生成装置などに用いられているイオン交換樹脂を使った方法の場合でも必要となります。
イオン交換樹脂の再生処理は、塩酸や水酸化ナトリウムといった強酸や強アルカリにイオン交換樹脂を浸して反応させることによって行ないます。 純水生成装置などは、装置内を強酸や強アルカリで汚染するのは好ましくないため、イオン交換樹脂を純水生成装置から取り外して、別の機構にて再生処理を実施しなくてはならず、費用や時間がかかるといった課題がありました。また、強酸や強アルカリの取り扱いが難しいため、一般のご家庭で再生処理をすることは不向きでした。
これに対して本方式では次の利点が挙げられます。
再生処理には専門業者に依頼する必要があり、危険や手間が伴います。
入力電源を逆接続するだけなので、ご家庭でも安全に再生処理することが可能です。
※再生時の液体は排水する必要があります。
本方式は、電圧・電流で動作制御するため、電圧・電流の量や時間をコントロールすることによって、 液体からイオンを取り除く量や、液体へイオンを添加する量をコントロールすることができます。
通電する電気量に応じてイオン除去量が増加(=イオン濃度(伝導度)の低下)
⇒純水(脱イオン水)や軟水の生成が可能
従来、水の電気分解の実験には、水酸化ナトリウムなどの薬品を水に混ぜて水の導電性を高めて行なっていました。 水酸化ナトリウムはアルカリ性が強いため、手に触れたり眼に入ってしまうと大変危険です。 例えば、学校の実験授業では生徒の安全性を確保したり、使用後の廃液を処理する手間(中和処理や保管管理など)がかかるといった問題が生じていました。
弊社が開発した実験教材は、水酸化ナトリウムなどの薬品を使わず安全に実験が行なえます。
①水の電気分解装置
・ DC9V/3分間の通電で水素・酸素合わせて15ml程度発生します。
・ 水道水しか使わないので、中和処理などの特別な廃液処理は不要です。そのまま排水可能です。
少量を簡単に。蛇口の水(水道水)とコンセントがあれば簡単に水素をつくれます。
②水素発生器
性能 : 水素発生速度 15ml/min 水素純度 95%
〔 課題 〕
従来、実験に用いている水酸化ナトリウム水溶液などに比べて水道水の導電性は低いため、水道水だけでは実験できない。(電気を流しにくい)
〔 解決策 〕
電極間の距離を縮めることによって、電極間の抵抗を下げることができるため、水道水の導電性でも低電圧で実験することが可能に。(下図参照)
〔 課題 〕
上記解決策のままでは電極間が短すぎるため、それぞれの電極から発生したガスが混合してしまう。
〔 解決策 〕
電極間の距離を縮めることによって、電極間の抵抗を下げることができるため、水道水の導電性でも低電圧で実験することが可能に(下図参照)。
しかも、この防壁は水道水を使っても壊れることがないため、従来のように実験時に純水や蒸留水といった水を準備する必要もありません。